骨粗鬆症と骨折

高齢者が骨折しやすいのは骨粗鬆症のみが原因と考えられがちですが、転倒しやすいことがもう一つの原因であることを忘れてはいけません。

 

運動で筋力やバランスをとる能力を鍛えるとともに、ステッキを使う、歩きやすい履き物や衣服を身につける、家の中につまずくものを置かない、階段に手すりや滑り止めをつける、室内を明るくするなど、転ばない工夫を常に心がけることが大切です。また、骨は力を加えるとわずかですが撓みます。宇宙旅行や寝たきりなどで、この撓み量が少なくなると骨塩量は減少し、スポーツを行うなど撓み量が増えると骨塩量は増加します。
このように運動は転倒防止という点からも骨粗鬆症の防止という点からも、骨折の予防に有効です。その他、生活習慣として、カルシウムの摂取量は1日600mg(牛乳1本200mg)以上に、コーヒーは4杯未満に、たばこは20本未満に、アルコールはエタノール換算で27g(ビール大瓶1本)未満にするのがよいとされています。

 

(帝京大学医学部 整形外科教授 松下 隆 先生)

 

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